企画展「鶏民芸品展(とりみんげいひんてん)

 
2月1日(木) から5月13日(日)まで開催します.
鶏民芸品展 ー秋篠宮コレクションー

・ヒトとニワトリとの関わり

 私たちの食卓には、鶏卵や鶏肉を使った料理が毎日のように上るので、「ニワトリ」と聞いて、まず食料思い浮かべる人が多いことでしょう。

 しかし、ニワトリとヒトとの関わりの文化史をさかのぼると、ニワトリが日の出とともに鳴く(時を告げる)ことから、時報として利用したり、その鳴き声で闇の悪霊を追い払う「太陽神」として崇拝したり、オス同士が蹴り合って戦う習性を利用して「闘鶏」を楽しんだり・・・、食料資源としての実用性よりも、むしろ精神的な面での関わりが始まりだったようです。また、現在でも卵肉用の実用鶏としてのほかに、多様な形態や習性を品種として作出するよろこび求める観賞動物としての深い関わり合いも続いています。

・「行きつ戻りつ」のニワトリの家禽化のプロセス

 ニワトリが生まれたのは、インドやビルマ、そして東南アジアの山林に接した村落のあたりだと考えられています。 こうした地域では、放し飼いにされたニワトリと、周囲の山林にすむセキショクヤケイとの間で交雑が行われ、遺伝的な交流が続いています。地域や民族集団内の伝承、宗教、儀礼などの目的に沿ってニワトリの形質が選別され、さまざまな品種がうまれました。と同時に、ヤケイとニワトリが隔離されていない地方では、ヤケイの遺伝子が、再びニワトリに流入します。

 このようなヒトとニワトリの関わりの研究から、ニワトリの家禽化のモデルとして人為淘汰と自然淘汰の間で形質が作られてゆく、「行きつ戻りつ」の概念が提案されています(秋篠宮 2000)。

左 プリマスロック  右 ミノルカ

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