第63回企画展
日本の鳥 鳥博コレクション展

 

レッドデータブックとは?

レッド・データ・ブックとは、IUCN(国際自然保護連合)により発行された、世界の絶滅のおそれのある生物種とその現況に関する報告書のことです。この報告書は、ルーズリーフ形式の2分冊になっていて、1978年と1979年にそれぞれ発行されました。表紙に赤い紙が使われていたため、この報告書のことをレッドデータブック(Red Data Book)と呼び、そこに記載された種の一覧をレッドリスト(Red List of Threatened Animals)と言います。レッドリストには、絶滅の危機の緊急度により評価基準が設定され、この基準別に種が一覧されています。

 科学的な調査から得られた情報と客観的な基準に基づいて作成されたレッドデータブックは、現在では、生物の保護計画のための基礎資料として世界中で活用されています。

日本版レッド・データ・ブック

 日本版レッドデータブックは、日本自然保護協会が1989年に発行した「わが国における保護上重要な植物種の現状」に端を発しています。自然保護団体と研究者により編さんされたものですが、その後、IUCN(国際自然保護連合)の絶滅の危機評価基準に基づく形式で、国レベルや地域レベルでもレッドデータブックが編さんされるようになりました。

 1991年、環境庁により、鳥類を含む脊椎動物の第一次レッドリストが発表され、レッドデータブックが刊行されました。

 1994年、IUCN(国際自然保護連合)は、絶滅の危機に関する評価基準を生物種の絶滅確率などに基づくより客観的なものに改めたため、同年、環境庁もこれに習い、日本版のレッドリストの基準を修正しました。

 この基準に基づき、1998年、鳥類のレッドリストが見直され(第二次レッドリスト)、2002年にはレッドデータブック(鳥類)が刊行され、89種が絶滅危惧種としてリストアップされました。

 レッドリストは、生息状況や生息環境の変化など最新の知見に基づき、おおむね5年に一度見直されますが、2006年には鳥類のレッドリストが公表され、92種が絶滅危惧種としてリストアップされました(第三次レッドリスト)。オオタカが絶滅危惧種から準絶滅危惧種へ、里山の猛禽類サシバがランク外から絶滅危惧種にリストアップされたのはこの時です。

 そして、2012年8月、鳥類のレッドリストが公表され、絶滅危惧種97種(いずれも亜種含む)がリストアップされました。2014年には、これをまとめたレッドデータブックが刊行される予定です。