日本の鳥 鳥博コレクション展
日本産鳥類の分布的要素と地理的境界

 場所が変われば、棲んでいる生き物の種類(生物相)も変わります。翼を持ち移動能力にすぐれた鳥類でさえ、越えられない地理的な境界があり、地域によって生息している種類(鳥類相)に違いが生じます。日本列島には、この違いを反映した地理的境界がいくつか設定されています。

 代表的なものとして、本州と北海道・シベリアの動物相を隔てるブラキストン線、旧北区と東洋区を隔てる渡瀬線や蜂須賀線、朝鮮半島と本州・九州を隔てる対馬線がそれぞれ設定されています。いずれも地理的境界も動物の移動を阻止する完全な障壁というより、動物相の異なる二つの地域の移行帯と捉えた方が実情に合っています。      戻る