夏休み特別企画

トキふたたび舞う ー 現地からのメッセージ

トキ復活のため現地で活躍する
自然保護官からメッセージをいただきました。

2008年、27年ぶりにトキが佐渡島の空を舞いました。昨年は7組が卵を産みましたが、ヒナが生まれることはありませんでした。卵は産んでもヒナが生まれない。その理由は巣によって違っていたようです。ペアが増えればヒナが生まれるのではないか。それでも生まれなかったら、次に打つ手はあるのだろうか。期待と不安が交錯する中、ついに36年ぶりのヒナ姿が確認されました。
 成長期のヒナは、親鳥の倍近くの餌を食べます。3羽のヒナに6羽分の餌! 私たちの心配をよそに、日に日に大きくなるヒナの姿は、インターネットの生中継でも全国の人びとに届けられました。
 トキの巣立ちが成功するまでには、トキのエサ場となるビオトープづくり、放鳥したトキの観察、生きものを育む米作りなど、多くの人の協力と支えがありました。
 空に普通にトキの群れが舞い飛び、人も、トキも、ほかの生きものたちも豊かに暮らせる将来に向けて、これからも多くの人の智恵と力が必要です。

環境省佐渡自然保護官事務所首席自然保護官 長田 啓