夏休み特別企画
トキはなぜ減ったか?

 

                         提供:環境省 協力:自然環境研究センター

 なぜトキは減ったのか?その原因として考えられているのは、?狩猟による乱獲、?生息環境の破壊、3農薬による餌生物の減少や繁殖率の低下がおもなものです。これらの要因が合わさって、個体の高齢化や近親交配による繁殖力の低下が起こり、その結果個体数が減少していったものと考えられます。
 江戸時代の産物帳 (各藩の自然誌情報が記述されている)の記録を集めると、 佐渡や隠岐、対馬、大島などの島を含む北海道から九州まで全国に広くトキが分布していたことが分かります。
 明治維新により狩猟が庶民に解禁されると、トキも狩猟の対象として乱獲され、1920 年代には各地で絶滅したと考えられています。1940 年代には、隠岐、能登半島、佐渡島に あわせて約 100 羽確認されるだけとなりました。
 1934 年、 数少なくなったトキは天然記念物に指定され保護 の対象となりましたが、1941 年に太平洋戦争が始まり、戦時下の燃料不足をまかなうために森林伐採が進み、トキが 巣を造る環境は失われていきました。
 また、 戦後の水田での農薬使用や近代農法にともなう乾田化により餌生物が減少し、トキの減少に拍車をかけました。