岡発戸(おかほっと)の谷津田の鳥と自然
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魚や蛙と遊んだ小川や池、虫とりをした雑木林、ホタル狩りをした田んぼ、・・・いつの間にか見られなくなったなつかしい風景です。こうした風景は、人が自然の恵みをうまく利用しながら稲作していたころに形づくられたもので、里山と呼ばれています。
 里山では、米や野菜を生産する田んぼや畑、その土を肥やす堆肥を供給する周辺の雑木林、田畑に給水する付近の小川や池など、生活に必要なすべての環境要素が歩ける範囲内に整っていて、その中で物質がうまく循環していました。
 しかし、産業革命以降、燃料が裏山の薪から石油・石炭に変化したことにより雑木林が無用になり失われてゆきました。また、交通手段の発達により、物資の移動が地球規模で行われるようになり、食料を生産する農村から遠く離れた地域で暮らす人たちも増えました。こうして、これまでだれしもが等しく享受できた豊かな自然環境は、多くの人にとって遠い存在になってしまいました。
 このような状況を背景に、近年多くの人たちが、昔なつかしい里山の風景に価値を感じ、その保全方法を模索しています。
 我孫子を含む北総台地には、谷津と呼ばれる浅い浸食谷が無数にあります。人々は、古くから谷津に流れる水を利用し、稲作を行ってきました。このような田んぼを谷津田と呼び、地域の景観を特徴づけています。しかし、急速に進む斜面や台地の造成工事に伴い、谷津田は次々に消失しました。現在、我孫子では、市の中央部の岡発戸・都部地区の谷地に、昔ながらの谷津田の景観が残っています。
 今回の企画展は、「岡発戸の谷津田の鳥と自然Part1」と題し、この地域のおもに上流部分(大字岡発戸地域)を対象範囲として、鳥類をはじめとする動植物の生息・生育場所としての谷津田の自然を紹介します。

開催期間:6月15日(土)から10月27日(日)