第41回企画展

一枚の羽毛が語る個人情報
我孫子に飛来したコウノトリがオスなのかメスなのか?、またどの地域からやってきたのか?コウノトリを見たみんなが知りたい疑問です。
 近年、分子生物学の手法が進歩し、この技術を使って、一枚の羽毛から鳥のさまざまな個人情報が得られるようになりました。羽毛の生えぎわに残ったわずかな組織片からDNAを抽出して増殖させ、個々に異なるその塩基配列を分析することができるようになったのです。羽づくろいの時に抜け落ちた羽毛を鑑定した結果*、我孫子のコウノトリはオスであることが分かりました。また、生まれた地域については、場所は分かりませんが、これまで知られている繁殖地のいすれの個体群とも異なる新しい塩基配列のパターンを示すことが分かりました。これは、コウノトリの個体群が遺伝的に多様であることを示しており、種として存続することを占う意味で、大切な資料となりました。

雌雄判別のために使用された羽毛

鳥の博物館   2005.4